調査実施者:馬場宏輝(帝京平成大学)
調査対象 :千葉市市民局生活文化スポーツ部スポーツ振興課
調査期日 :2022年8月15日(月)
調査場所 :千葉市役所
調査方法 :インタビュー(対面)

1. 「スポーツ推進計画」や「マスタープラン」での「障がい者スポーツの位置づけ」について

・千葉市基本計画(案)<2023~2032年度(10年間)>:まちづくりの総合8分野のひとつとして「文化芸術スポーツ」を整理し、主な取り組みとして「パラスポーツの推進」を計上。

・市スポーツ推進計画<2016~2025年度(10年間)>:中間見直し時に数値目標に障害者のスポーツ実施率を追加し、パラスポーツの推進に係る事業の新規・拡充を図った。

・当初予算において、「パラスポーツの推進」を主要施策と位置づけ予算額を公表している。

(2020年度当初予算:62,424,000円、2021年度当初予算:62,577,000円、2022年度当初予算:81,376,000円)。なお、パラスポーツコンシェルジュの2021年度決算額は22,785,000円。内訳として、人件費 17,951,000円、事務費が4,369,000円、パラスポーツ教室開催費が465,000円となっている。

2.具体的事業・活動(事業、講座、教室、イベント等)について

パラスポーツ教室の開催<R3スポーツ協会パラスポーツ教室(実績)>

競技コース予定回数実施 回数対象定員申込者数参加者数
バドミントン初心者10413歳以上    知的障害者151033
フライングディスク初心者10510歳以上    知的障害者151144
バスケットボール初心者3013歳以上    知的障害者15120
32390453377

・パラスポーツコンシェルジュの運営

・パラスポーツ振興補助金

・パラスポーツ推進関係者会議:年4回

・初級障がい者スポーツ指導員養成講習会:年1回・4日間、25名

・パラスポーツ用具貸出

・パラアスリート学校訪問:28校(学校からの希望に応じて実施)

・大学連携パラスポーツ講座:12大学(大学生を対象とした講座)

・パラスポーツフェスタちば:年1回(千葉県との共催)

・オープンボッチャ大会:年1回(今年度第3回目、)

・スポーツ振興会(千葉市独自の小学校区の任意団体)など地域組織におけるパラスポーツ推進の支援。

・千葉市身体障害者スポーツ大会、千葉市ゆうあいピックの開催(保健福祉局高齢障害部障害者自立支援課が担当。種目、参加者数、協力している競技団体の資料等、別途情報提供あり)。

3.組織体制(中心部署や関連部署、協力や連携組織・団体、等)

市の組織内では、「市民局生活文化スポーツ部スポーツ振興課」にてパラスポーツ全般を所管している。

その他、「保健福祉局高齢障害部障害者自立支援課、精神保健福祉課」において、全国障害者スポーツ大会への選手団の派遣や市予選会の開催を所管している。

「教育委員会事務局教育総務部企画課」において、オリパラ教育の一環としてパラスポーツを推進している。千葉市では、全市立学校171校(校数は平成29年4月時点)がオリンピック・パラリンピック教育実施校として認証を受け実施してきた。

市の組織外では、千葉市スポーツ協会、社会福祉協議会、千葉障がい者スポーツ指導者協議会、競技団体や市内を拠点とするパラスポーツチーム等と連携している(具体的には、千葉市スポーツ協会内に設置している、パラスポーツコンシェルジュが調整している)。

なお、関係団体と「千葉市パラスポーツ推進関係者会議」を開催し、定期的に各所属の課題の共有等を行っている。

4.人材養成について

(1)障がい者スポーツに関わる人材養成の研修会等の実施

市スポーツ協会において、地域でのパラスポーツ推進の担い手を育成するため、初級障がい者スポーツ指導員養成講習会を開催している。

修了者/令和元年:31人、令和2年:27人、令和3年:25人

(2)スポーツ推進委員やスポーツ関連団体(競技団体、民間スポーツ団体、総合型 SC等)の活用等

スポーツ推進委員を地域におけるボッチャ普及の担い手として活動していただくことを目

的に、講習会(審判資格の取得講習ではなく、市独自でルール等の確認を行う講習会。学生ボランティアも参加している)を実施した他、市内で開催されるボッチャの大会(オープンボッチャ大会)の審判員として協力していただいている(10名程度)。

市を活動拠点としているパラスポーツチームや競技団体に、小・中学校への訪問、大学での講座、各種イベント(パラスポーツフェスタなど)での体験会開催などの競技普及・障害者理解事業にご協力をいただいている。

5.関連機材について

市内の拠点スポーツ施設(6カ所:千葉ポートアリーナ、花島公園体育館、宮野木スポーツセンター体育館、みつわ台体育館、古市場公園体育館、高洲スポーツセンター体育館)において貸出しをしている。

競技名      
車いすバスケットボール競技用車いす
こども用車いすバスケット ボール競技用車いす
シッティングバレーボールネット・ポール・アンテナ
ゴールボールゴール、ボール、アイシェード
ボッチャ競技用具、簡易コート

上記のほか、教育施設や社会福祉施設などでも専用機材を保管している。

6.障がい者スポーツ推進に当たっての課題について

・障がい者のスポーツ実施率が低い。

(週1回以上運動している障がい者の割合:目標40%に対し、現状値17.3%)

・スポーツをする機会(ハード・ソフト)が不足している。

・スポーツを支える人(指導者・ボランティア)が不足している。

7.障がい者スポーツ推進に関わる広報について

・ホームページ(市・市スポーツ協会)

・広報紙(市政だより・みんなのスポーツちば

・パラスポーツコンシェルジュ通信)

・広報紙『ちばしパラスポーツコンシェルジュ通信』2020年9月号(創刊)

※データは2023年2月1日現在